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腎臓リハビリテーション指導士をいま取得しておくべき3つの理由と取得方法を解説

腎臓リハビリテーション指導士は持っていたほうが良いの?

kei

腎臓リハビリテーション指導士は比較的新しい資格です

kei

僕は第1回の試験で取得しました。

実際に試験を受験して感じたことなども交えながら解説します!

こんにちは となりの理学療法士 keiです!

理学療法士のスキルアップのための資格として

  • 3学会呼吸療法認定士
  • 心臓リハビリテーション指導士

について解説してきました

今回は最近できた資格である腎臓リハビリテーション指導士について解説していこうと思います

腎臓リハビリテーション学会によると

腎臓リハビリとはこのように定義づけされています

腎臓リハビリとは

腎疾患や透析医療に基づく身体的ならびに精神的影響を

軽減させるとともに、症状を調整し、生命予後を改善して、

心理社会的ならびに職業的 な状況を改善することを

目的とした、運動療法、食事療法と水分管理、薬物療法、

教育、 および精神・心理的サポートを行う、

長期にわたる包括的なプログラム

運動療法のみではなく包括的な介入をひっくるめて腎臓リハビリというわけですね

そんな包括的なリハビリテーションを行うには多くの専門職からなるチームでの介入が必要になります

チームが円滑に機能するためにはある程度の共通の知識や用語の共通認識が必要です

腎臓リハビリテーションの知識や用語の共有化を図り

腎疾患の治療・予防に積極的に取り組むために

腎臓リハビリテーション指導士の認定制度が発足されました

そんな腎臓リハビリテーション指導士について

  • 今取得しておくべき理由
  • 腎臓リハビリテーション指導士を取得する方法

を解説していきます!

僕自身が腎臓リハビリテーション指導士を取得して感じたことや

試験を通じて得られたことなどの経験談も交えながら解説していきます

ぜひ最後までご覧ください!

腎臓リハビリテーション指導士をいま取得するべき3つの理由

腎臓リハビリテーションは今後ニーズが高まる可能性が高い

日本における透析人口はどんどん増えています

透析を40年以上続けている方がいるなど医療の進歩は凄まじいです

その一方で

年々増えていく透析患者さんの平均年齢は68歳とどんどん上がっています

年齢が上がると問題になるのがADLの低下や要介護状態への移行ですよね

透析患者さんのADLは心不全やCOPDと同程度とされており

非常に低くなっています

要するに透析患者さんは年々増えていて高齢化しているので

ADLが低下している人が多くなってきているということです

また透析中は基本的には臥位でいなくてはいけないということで

身体活動量は低下しどんどん筋力は低下してしまいます

ということは

透析患者さんはリハビリの必要性が非常に高くなっているということです

さらに慢性腎臓病の原因はほとんどが高血圧や糖尿病などの生活習慣病です

生活習慣病はどんどん増加しているという現状からわかるように

慢性腎臓病患者さんもそれに伴い増加傾向にあります

透析へ移行しないように慢性腎臓病の進行予防も非常に重要視されています

慢性腎臓病の進行を予防するには原因となる生活習慣病の管理が必要であり

その点でも運動療法が非常に重要視されています

要するに透析患者をはじめとする腎疾患患者さんは

リハビリテーションとの相性が良いので

増加していく腎疾患患者とともに腎臓リハビリテーションの専門家である

腎臓リハビリテーション指導士のニーズも高まっていくはずです

腎臓リハビリテーションのニーズが高まる理由

  1. 透析患者はリハビリの必要性が非常に高い
  2. 慢性腎臓病の管理にも運動療法が有効

腎疾患患者さんの増加とともに

腎臓リハビリテーション指導士の必要性も高まる

慢性腎臓病を合併しているケースが増える

運動器疾患や中枢神経疾患患者さんも高齢化が進んでいます

高齢になると合併症が増えていきます

合併症として注意されているのが心不全でしたが

同じように慢性腎臓病を合併している症例が増加しています

そのため腎疾患に対する知識を備えておくことが

高齢者のリハビリを担当する上で重要になってきています

腎臓リハビリテーション指導士の資格取得を通じて

腎疾患の基本やリスク管理などを学ぶことができ

どんな疾患であっても高齢者のリハビリテーションに活かせるはずです!

  • 高齢者の合併症として慢性腎臓病が増加している
  • 腎臓リハビリテーション指導士の知識があると安全に介入ができる

始まりたては合格率が非常に高い

資格認定が始まってから試験が行われたのはまだ2年であり

腎臓リハビリテーション学会としても資格を広めたいはずです

そのためここ2年間の合格率は90%を超えており

非常に合格しやすいことがわかります

少しでも腎臓リハビリに興味があったり

理学療法士としてのスキルアップに興味がある方には今がおすすめです!

受験するなら合格しやすい今が狙い目!

腎臓リハビリテーション指導士を取得するための手順

受験資格の確認

  1. 腎臓リハビリテーションの実地経験が1年あること、または腎臓リハビリテーション学会で主演者もしくは座長としてとしての経験がある
  2. 医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床検査技師、栄養士、臨床工学技士、臨床心理士、健康運動指導士のうちいずれかの資格を有している
  3. 申請時に腎臓リハビリテーション学会に入会しており、2年間の正会員歴がある

これらの条件を満たせば受験資格を得られます

ちなみに年会費は10,000円です

理学療法士協会よりは安いですけど心リハ学会よりは高いですね

学会誌等も送られるわけではないので正直入会するメリットは資格取得のためしかないですね

申請書類を準備する

  • 腎臓リハビリテーション指導士資格認定審査申請書
  • 腎臓リハビリテーションに関する実地経験の記録と所属長の証明ならびに推薦書
  • 自験例報告書(10例)→主演者や座長経験があれば免除される
  • 資格免許証の写し
  • 受験用の証明写真

これらの申請書類を学会ホームページからダウンロードして作成します

所属長の印鑑が必要な書類もあるので早めに準備しておきましょう

注意しないといけないのが自験例報告ですね

kei

僕が受験したときは10例のうち2例のみ詳細に記入が必要でした。他の8例は疾患名のみの記入でしたね。

形式は受験する年によって変わると思いますのでホームページで書式を確認して作成するようにしましょう

  • 運動負荷試験を実施している(CPXでなくてOK)
  • 多職種からの指導が行われている          (栄養士から栄養指導、看護師から生活指導など)

このポイントさえおさえられていれば大丈夫だと思います

kei

僕はCPXは行えていなかったので運動負荷試験はCPXじゃなくて6分間歩行等を記載しましたが大丈夫でした!

郵送して書類選考結果を待つ

書類の準備ができたら受付期間内に送付します

特定記録郵便で出すと届いたかを確認できるのでおすすめです

そして自験例報告など書類選考が行われます

気長に待ちましょう

1〜2ヶ月は待つことになると思います

受講・受験料の支払い〜勉強開始

書類選考に通っていれば送られてくる書類にそって受講および受験料の支払いです

講習会受講料:10,000円

受験料:15、000円

講習会の受講は必須ではありません

ただ試験に出るところを教えてくれるので合格の可能性を高めたい方は

受講するのをおすすめします!

kei

実際にポイントと言っていた箇所は出題されていました。

この時点で受験できるのが確実になるので少しずつ勉強を始めるとちょうど良いです

ガイドラインは受験には必須ですね

試験問題のほとんどがガイドラインから出題されます

講習会前に1度は読んでおくことです

過去問などがないので勉強しづらいですがガイドラインのポイントを抑えておくことが重要になります

この本は腎臓リハビリテーションについてかなり詳しくまとめてあります

ボリュームも多く基本的な解剖や生理からケース毎のリハビリ例なども

のっているので腎臓リハビリテーションを勉強する上ではおすすめです

正直ガイドラインだけでは知識は網羅できないので

この本と合わせて読むと実際に臨床で役に立つ知識を身につけられると思います

講習会前にこれらの本を読んでポイントは記憶しておけば大丈夫だと思います

  • 講習会は試験に出る箇所を教えてくれるので受講がおすすめ
  • 勉強は書類選考に通ってからで大丈夫!

事前講習会の受講

先程もいいましたが

講習会の受講は必須ではありません

ですが試験に出るところを教えてくれるので合格したい人は

受講するのがおすすめです!

事前講習会は腎臓リハビリテーション学会の初日の学会終了後に行われます

そして試験は学会日程が終了後に行われるので

講習会の復習の時間は十分あります

  • 事前講習会は受講がおすすめ
  • ポイントを聞き漏らさないように注意
  • 試験まで1日は時間があるので講習会の復習をしておく

受験

  • 試験はマークシートで50問の択一式
  • 試験時間は60分間
  • 鉛筆またはシャーペンと腕時計は持参しましょう

試験時間に対して問題が多いので時間が把握できるように腕時計は持っていくことをおすすめします

  • 試験の平均点は70点台の後半
  • 合格点は60点以上とされている
  • 合格率は95%を超えている

このようにいまは合格者を増やして行くことを目的としているようなので

試験自体もそこまで難しくないです

いくら簡単とはいってもある程度の知識はないと認定資格の意味をなさないので

勉強はしておきましょう!

合格発表

合格発表は腎臓リハビリテーション学会のホームページで行われます

合格者の受験番号の一覧が出るので自分の番号があれば合格です!

後日認定証が送付されてきます

認定資格の更新などの条件が記載されているので保管しておきましょう

まとめ 腎臓リハビリテーション指導士をいま取得しておくべき3つの理由と取得方法

腎臓リハビリテーション指導士をいま取得するべき理由は

  • 腎リハはニーズが高まることが予想される
  • 合併症としての腎疾患に対応できるようになる
  • いまは合格しやすい!

実際に認定試験合格までの手順は

  1. 受験資格の確認
  2. 申請書類作成
  3. 申請書類を送付し選考結果を待つ
  4. 受講および受験料の振り込み
  5. 事前講習会の受講
  6. 受験
  7. 合格発表

腎臓リハビリテーション指導士について解説してきました

この資格を活かせる環境はまだそれほど多くは無いですが

試験の過程での学習が自分の身になる資格だと思います

少しでも興味があれば勉強してみることをおすすめします!

それでは

今回もここまで読んでいただきありがとうございました!

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