BLOG

3学会合同呼吸療法認定士を取得する4つのメリットと取得方法を解説【理学療法士向け】

呼吸療法認定士ってよく聞くんだけどどうすればなれるか教えて

kei

今回は呼吸療法認定士の取得方法を解説します!

こんにちは となりの理学療法士 keiです!

3学会合同呼吸療法認定士は呼吸療法認定士と略されることも多く

呼吸器系や急性期病院に勤めている理学療法士にとっては

よく聞く名前ではないかと思います

呼吸療法認定士とは

呼吸療法を習熟し、呼吸管理を行う医療チームの構成要員を養成し、かつそのレベルの向上を図ることなどを目的とした認定制度

急性期病院や内部障害に関わる理学療法士のスキルアップを考えるときに

選択肢に入りやすい資格であるので

今回は3学会合同呼吸療法認定士について解説していこうと思います

僕自身が3学会合同呼吸療法認定士を取得して感じたことや

受験するための手順として知っておいたほうが良いことも解説していくので

最後までご覧ください!

呼吸療法士を取得する4つのメリット

呼吸療法の幅広い知識が得られる

理学療法士というのは呼吸療法の中でも呼吸リハビリテーションを担当することが多いと思います

ですが呼吸療法認定士を取得するためには呼吸リハビリテーション以外にも

酸素療法・人工呼吸器の管理やモニタリング・小児の呼吸管理など

幅広い知識が必要です

試験勉強を通じて呼吸療法に関する幅広い知識を得られることになります

実際に呼吸器の管理をするのは医師や臨床工学技士さんですが

臨床で知っておいて損は無い知識だと思いました

他職種とのコミュニケーションが円滑になる

呼吸療法認定士というのは看護師や臨床工学技士が取得していることが多い資格です

他職種からの認知度が理学療法士の認定や心臓リハビリテーション指導士よりも高いです

そのためICUや急性期の病棟などで呼吸リハビリテーションの相談を受けたり

RSTと呼ばれる呼吸サポートチームのような院内の呼吸療法の専門チームに参加することもあります

院内での実績にも繋がりますね

kei

僕もRSTチームに参加していました

他職種に知り合いが増えて働きやすい環境にもなりました

転職が有利になる可能性がある

残念ながらこの資格をとったからといって給料が上がる可能性は低いです

ただ転職のときに活きる資格だと思います

資格というのはまず勉強しているという印象を与えることができますし

急性期病院では求められる資格ではあるので

転職先によっては収入アップにつながる可能性があります

資格取得のための条件が易しい

まず学会に入会して何年とか条件がないので

取得するために学会の年会費などを支払う必要がないです

他の資格は更新するにも学会に入会し続けていないといけないので

毎年年会費がかかってしまいますが

呼吸療法認定士はそれがないのも大きなメリットですね

そして受験しようと思ったらすぐ受験できてしまうってところが良いですね

例えば心臓リハビリテーション指導士では

学会に入会して2年など条件があるので受験しようと思っても2年待たないといけないわけです

呼吸療法認定士ではその条件がないので

ある程度理学療法士としての経験年数があれば受験することができます

呼吸療法認定士を取得する手順

受験条件の確認

  • 理学療法士 経験2年以上
  • 作業療法士 経験2年以上
  • 臨床工学技士 経験2年以上
  • 看護師 経験2年以上
  • 准看護師 経験3年以上

であり受講申込みから5年以内に認められた講習会に参加し12.5点以上の点数を取得している

この条件を満たせば認定講習会に参加することができ

認定講習会に参加することで受験資格を得ることができます

点数が認められる講習会は

3学会合同呼吸療法認定士のホームページの中の

認定委員会の認めた学会及び講習会に各都道府県で実施されている講習会

が記載されていますので参加しやすい講習会を選んで受講証をゲットしましょう!

受講証など参加したことを証明する書類は申請のときに必要になるので

絶対になくさないように注意しましょう!

受講証に受講した日付が記載されているかを確認し

記載されてない場合には必ず受講した年月日を記載しておきましょう!

kei

ちゃんと保管しておかないと僕みたいにギリギリになって慌てることになります

申請書類のダウンロードと作成(2月〜3月)

呼吸療法認定士のメリットを理解し

受験資格があるということがわかったらいよいよ申請です

去年までは3月頃に認定制度のホームページにて申請書類をダウンロードするだけだったのですが

今年からEmail登録というものがあります

2月中旬から3月末までの間にEmail登録を行い書類作成を行います

必要書類は忘れずにダウンロードし署名捺印を行います

なかでも実務経験証明書は勤め先の署名が必要になるので早めに提出しておきましょう!

書類作成はホームページの案内に沿えば大丈夫かと思います

ダウンロードした申請書類と合わせて

  1. 必要点数取得した事を示す講習会の受講証
  2. 理学療法士免許など資格の免許証の写し
  3. 本人確認書類の写し(運転免許証、パスポートなど)

が必要になりますので注意しておきましょう

認定講習会の受講申し込みをする(4月)

以前は先着順であったので郵便局に行列ができ

呼吸療法士の資格を取得する上で最大の難関と言われてたのですが

今年は混雑を避けるために先着順ではなく抽選となるようです

早く出せば受講できるというわけではなさそうなので

提出期間内に郵送しましょう!

特定記録郵便でなくては受付されないことと

受付期間内を1分でも早かったり遅かったりしたら受付されないので注意が必要です

  1. 先着中ではなく抽選
  2. 郵便局から特定記録郵便で出す(差し出し控えは保管)
  3. 受付期間は厳守

第26回認定の申請受付期間は

2021年4月12日(月)8時 ~ 16日(金)17時

申請に通れば受講料の払込

抽選にとおれば講習会の案内が届くはずです

案内に沿って手続きを行いましょう

以前は講習会の日程を選択したりするのですが

第26回はeラーニングで講習会が行われる予定なのでそれはなさそうですね

受講料は20,000円

受講票やテキストが送付(7月〜8月頃)

講習会の受講票と分厚いテキストが送付されてきます

今年はeラーニングなので受講方法等はしっかり把握しておきましょう

受講がうまくできないと受験もできなくなってしまうこともあり得るので

注意しておきましょう

そしてなによりかなり分厚いテキストが届きます

こんなに勉強しなくちゃいけないのと不安になるレベルです

酸素療法の歴史とかから書いてありますからね

もはや辞書です

ただこのテキストはほとんど読まなくても合格できます

たまに確認する程度で十分です

ほんとに辞書的な使い方ですね

焦ってテキストを読み始めないように注意しましょう!

講習会を受講する

今年はeラーニングになるので受講期間にそれぞれ受講する形だと思います

忘れずに受講しましょう

開催期間:9月13日~10月13日

受講すると受験資格が得られます

講習会も試験に出そうな問題を教えてくれるとかではないので

そんなに真剣に聞く必要は無いと個人的には思います

あくまで受験資格を得るためって感じで大丈夫です!

講習会が終わった頃から少しずつ勉強を始める感じがおすすめです

早めに勉強始めてしまうとバテちゃいますからね

このあたりの問題集を使って問題をときながら勉強するのがおすすめです!

2冊ぐらいをひたすら繰り返していけば大丈夫!

受験の申し込み

認定講習会を受講したあとは案内にしたがって受験料の払込など行います

試験日:2021年11月 10時〜16時予定

受験料:10,000円

会場:東京都内を予定

※延期や試験実施方法の変更の可能性あり

日程等が確定したら遠方の人は飛行機や新幹線とホテルを予約してしまいましょう!

いよいよ受験

あとは試験を受けるだけです

寝不足などにならないように体調管理はしっかりしておきましょう

せっかく勉強してきたのにもったいないですからね

例年では午前と午後と2部に分かれているので昼食は持参しておきましょう

当日会場の近くで買おうと思っているとコンビニなどは

行列だったり売り切れが多かったりするので

家や宿泊先の近くで昼食は買っておきましょう!

  1. 試験時間は長いので体調管理はしっかりしておく
  2. 昼食は事前に用意(できたら家や宿泊先の近くで)

あとは合格通知を待つのみ(12月)

クリスマス頃に結果が出ます

クリスマスまでなんだか落ち着かない日々を過ごすことになりますが

じっと待ちましょう

合格通知がきたら認定登録書類も一緒に送られてきていると思うので

案内に従って登録すれば呼吸療法認定士として認定されます!

認定証は3月ころに送付されてきます

更新の要件なども記載されているので大事に保管しておきましょう!

まとめ 3学会合同呼吸療法認定士を取得するメリットと手順

長くなりましたが呼吸療法士のメリットと取得手順について解説しました

メリット

  1. 呼吸療法の知識が増える
  2. 他職種とのコミュニケーションが円滑になる
  3. 転職に有利になる可能性がある
  4. 資格が取得しやすい

取得する手順

  1. 受験資格の確認
  2. 申請書類の作成
  3. 申請期間内に送付
  4. 講習会を受講
  5. 試験を受験
  6. 合格通知を待って認定登録を行う

試験自体もボリュームは多いもののしっかりと対策しておけば合格できます

書店にもいろいろ対策問題集なども販売されており

対策が取りやすいのもいいですね

心臓リハビリテーション指導士は対策問題集などはないので

呼吸療法認定士の方が勉強はしやすいと思います

取得するメリットはある資格ではあるので

急性期病院に勤めていたり内部障害を担当している理学療法士の方のスキルアップにはおすすめです!

それでは

今回もここまで読んでいただきありがとうございました!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA